
「何もしていないはずなのに背中が凝っている」
「背中の凝りや違和感は何が原因?対処法ってあるの?」
背中に重く感じるような凝りや違和感を覚えて、何が原因なのだろうと不安に思っていませんか?
肩こりや首こりほどメジャーな凝りではないため、原因や対処法が思い当たらない方も多いと感じます。特に初めて背中の凝りを自覚した方の場合、感じたことがない痛みに病気を疑うこともあるはず。
何にせよ、原因が分からないことには対処のしようもありません。以下、背中の凝りで考えられる4つの原因を見てみましょう。
まず考えられる「筋肉の疲労」によるものであれば、ひとまず安心できますよね。一方、自律神経の乱れや骨の異常、内臓疾患が原因の場合は迅速な行動が必要になります。
しかし、専門的な知識を持っていない状態で、自分が感じている凝りの原因が一体どれなのかを判別するのは至難の業です。
そこで本記事では、背中の凝りの原因や、それぞれにどのような対処が必要になるのかを分かりやすく解説していきます。
この記事で分かること |
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本記事を読むことで、背中の凝りで考えられる原因や、やるべき対処法が分かるようになるはずです。
背中の凝りが気になっているけれど原因が思い当たらない、どのような対処が必要なのか知りたいのであれば、ぜひ最後まで参考にしてください。
目次
1. 背中に凝りが出る原因は何?考えられる可能性4つ
まず、気になるのは、背中が凝っているときに考えられる原因は何なのかという点。主な原因は、以下4つだと考えられます。
- 筋肉の疲労によるもの
- 自律神経の乱れによるもの
- 背骨など骨の異常によるもの
- 内臓疾患による関連痛のおそれ
それぞれを見分けるための目安や、症状の特徴など詳しく見ていきましょう。
1-1. 筋肉の疲労によるもの
背中が凝ったときの原因として、一番に挙げられるのが筋肉の疲労によるものです。背中の筋肉が常に緊張していたり、収縮性が落ちたりすることで血管を圧迫、血流が悪くなることで筋肉内に疲労物質が蓄積します。
この疲労物質が筋肉に蓄積すると、筋肉が固くなるとされています。筋肉が固くなる=凝りになるため、背中の筋肉が疲労していることで凝りが起こると考えられるのです。
背中の筋肉が疲労する原因としては、以下が挙げられます。
【背中の筋肉が疲労する原因】
原因 | 背中が凝る理由 | 特徴 |
---|---|---|
長時間同じ姿勢・運動不足 | 筋肉の伸縮が起こらないため、血液の循環が悪くなる。結果的に血流が悪くなり疲労物質が溜まりやすくなる。 | 体を動かすと初めは痛みを伴うが、徐々に治まる。 凝っている部分が常に張っている |
猫背など悪い姿勢 | 頭を支えるために、過度に背中の筋肉が使われている状態。常に背中の筋肉が緊張状態になっている。 | 正しい姿勢を維持しようとするとつらい。 背中以外の凝りもひどい。 |
運動不足や姿勢の悪さは、背中の凝り以外にも弊害が出やすいもの。背中の凝りを自覚したことをきっかけに、生活習慣を見直してみることも大切です。
1-2. 自律神経の乱れによる影響
自律神経の乱れも背中が凝る原因のひとつとして考えられます。以下、そもそも自律神経とは何かから見ていきましょう。
自律神経とは、呼吸・心拍・血圧など生命維持に欠かせない機能を調整する神経を指します。交感神経・副交感神経の2つからなり、それぞれが生命維持に関わる機能を促進させたり穏やかにさせたりすることで調整を図っています。
【交感神経と副交感神経の役割】
交感神経 | 主に体内の特定の機能を促進させる役割を持つ。 (例:血圧を上昇させる・心拍数を高める) 緊急性・ストレスが高い状況で自身を奮い立たせる。 |
---|---|
副交感神経 | 主に体内の特定の機能を抑制する役割を持つ。 (例:血圧を下降させる・心拍数を落とす) ストレスが低い状態・リラックスした場面で優位になる。 |
上記のような役割を持つ自律神経は、ストレスや睡眠不足などによって乱れることがあります。そして、自律神経の乱れによって交感神経が過度に優位になると、体に凝りを引き起こすと考えられています。
先述したように、交感神経は体内の機能を促進させる役割を持ちます。そのため、交感神経が過度に優位になると、血液を押し出すための血管の収縮が過剰になり、返って血流を阻害してしまうことがあるのです。
血流が悪くなると、その部分に疲労物質が溜まりやすくなります。この状況が背中で起きたときに、背中の凝りが引き起こされることがあるのです。
1-3. 背骨など骨の異常によるもの
背骨に異常がある場合も、背中の凝りや痛みという症状として現れることがあります。考えられる異常について見てみましょう。
【骨に異常がある場合に考えられる原因】
原因 | 特徴 |
---|---|
脊椎圧迫骨折 | 背骨の椎体(ついたい)がつぶれた状態。臀部を強打したとき・骨粗しょう症の患者などに見られる。 起き上がろうとしたときに背中に強い痛みを感じるが、起き上がってしまうとさほど痛くない。 |
椎間板ヘルニア | 主に腰部分の椎間板が飛び出すことで、神経を圧迫して痛みを生じる。 腰だけではなく背中に痛みを伴うこともある。 脚の力が入りにくく、背中を丸めると痛みが和らぐ。 |
頸椎椎間板ヘルニア | 首部分の椎間板が飛び出し、神経を圧迫することで痛みを生じる。 首筋から肩甲骨、背中に痛みが出ることがある。 手や腕にしびれが出る、握力が落ちる。 |
重たいものを持ったり、臀部を強打したりするなどの例外もありますが、基本的にはどの症状も、加齢や姿勢の悪さなどが大きな原因と考えられています。
骨の異常が原因だった場合、背中の凝りや痛みと併せて手足のしびれや力が入りにくいなどの症状が見られます。背中の凝りだけに注目するのではなく、体全体でいつもと違うところがないか確認してみましょう。
1-4. 内臓疾患による関連痛のおそれ
内臓疾患が原因となって、背中の凝りや痛みにつながることもあります。
特に膵臓に病変がある場合、膵臓自体が背中側にあるため凝りや痛みを感じやすいとされます。実際に背中が痛いというよりは、内臓の痛みを背中の痛みと混同しているケースなどが挙げられるでしょう。
膵臓以外にも胃や腸、腎臓なども背中に痛みが出やすいといわれています。
以下、背中に凝りや痛みを感じることがある臓器と主な疾患についてまとめました。
【背中の凝りの原因として考えられる疾患例】
臓器名 | 考えられる疾患 | 背中の痛み以外の症状 |
---|---|---|
膵臓 | 急性・慢性膵炎、膵臓がん | 腹部から背中にかけて痛みが生じやすい。 吐き気、下痢、黄疸など。 |
胃・腸 | 胃潰瘍、十二指腸潰瘍 | 背中以外にみぞおち付近に痛みを感じる。 吐き気、食欲不振、体重の減少など。 |
腎臓 | 腎盂炎、腎結石 | 背中から腰にかけて痛みが出やすい。 発熱、吐き気、残尿感、尿が濁るなど。 |
胆のう | 胆のう炎 | 食後に鋭い痛みを生じることが多い。 右上腹部から背中にかけて痛みやすい。 |
どの病気も、基本的に背中の凝りや痛み以外にもさまざまな症状が見られます。心当たりがある場合は、すぐに医師に相談しましょう。
2. 背中の凝りが筋肉疲労ではない場合はすぐに病院へ!症状の目安と受診すべき病院
背中の凝りが筋肉疲労ではない場合は、できるだけ早く医師に相談をしましょう。先述した通り、自律神経の乱れや骨の異常、内臓疾患からくる関連痛の可能性があるためです。
筋肉疲労以外に原因が求められる場合、セルフケアで何とかできるようなものではありません。特に、内臓疾患による関連痛の場合、初期のサインを見落としてしまえば病状は進むばかりです。
「他の症状があるといっても、ただ凝っているだけだから」などと軽く考えないでください。医師に相談して何もなければ、それが一番。何事もなかったのなら、改めて筋肉疲労に向き合うこともできるでしょう。
まずは、自分の体に何が起こっているのかを知ることが最優先です。
以下から、自律神経の乱れ・骨の異常・内臓疾患による関連痛、それぞれの病院に行くべき目安と受診すべき病院の種類を紹介します。
【病院に行く目安と受診すべき科】
考えられる原因 | 状況・症状の目安 | 受診すべき病院 |
---|---|---|
自律神経の乱れ | 強いストレスがかかっている。 凝りや痛みの症状が2~3週間続く。 症状がどんどんひどくなる。 精神的な影響が出てくる(イライラする、わけもなく悲しくなるなど)。 | ・背中の凝り・痛みがひどい場合は「整形外科」 ・他の症状もひどい場合は「内科」 |
骨の異常 | 凝り・痛み・違和感が強い。 凝りや痛みだけではなく、しびれや足に力が入りにくいと感じた場合など。 | ・整形外科 |
内臓疾患による関連痛 | 背中の凝り以外に症状が認められた場合はすぐに受診する。 痛みを感じる場所が背骨から離れており、常に同じ場所が痛む場合など。 | ・まずは内科、できれば総合内科へ |
このような症状に少しでも思い当たる場合は、単なる筋肉疲労でない可能性がありますから、できるだけ早く医師に相談してください。
早期に発見できるほど、治療の効果も期待できるはずです。
3. 背中が凝っている原因が筋肉疲労の場合|自分でできる対処法
背中が凝っている原因が、シンプルに筋肉疲労だった場合、ある程度は自分で対処を行うことが可能です。セルフケアのメリットは、自分の都合が良いときにすぐに始められるところ。
「背中が凝っている」と感じたとき、すぐに始めることで早期の凝り緩和も期待できます。ここでは、以下4つの自分でできる対処法を解説します。
- 【重要!】生活習慣を見直す
- 【重要!】ストレッチで凝りをほぐす
- 【ストレッチが難しい人におすすめ】グッズを使ったツボ押し
- 【枕が合っていない人におすすめ】自分に合った枕に変える
特に生活習慣を見直す方法と、ストレッチは背中の凝りを予防するためにも重要です。それぞれ詳しく見ていきましょう。
3-1. 生活習慣を見直す
まず行うべき対処法は、自身の生活習慣を見直すことだといえます。
後述するストレッチやツボ押しをどれだけ行ったとしても、元となる生活習慣が同じであれば、また背中の凝りを繰り返してしまうからです。
背中の凝りを緩和するために見直すべき生活習慣は以下の通りです。
【背中の凝り緩和のために見直すべき生活習慣】
手軽さ | 効果の期待度 | |
---|---|---|
姿勢を正す | ★★★ | 凝り緩和だけではなく予防にも◯。 |
軽い運動習慣をつける | ★★★ | 即効性が期待できる反面、急な運動は筋肉を傷めることもあるためやりすぎに注意。 |
睡眠習慣を見直す | ★ | 凝りの緩和以外にも疲労回復、自律神経の調整などの効果が期待できる反面、実践が難しい。 |
食事は片方の歯だけで噛まない | ★★★★★ | 手軽でありながら、凝りの緩和はもちろん凝り・顔の歪み、虫歯予防の効果が期待できる。他の方法が難しい場合、まずはここから。 |
たくさんありますが、すべてを一度にしようとしなくても構いません。できることから始めていきましょう。
3-1-1. 姿勢を正す
背中の凝りを緩和するには、シンプルに姿勢を正すことが重要です。何度か触れてきたように、姿勢が悪いことで背中の筋肉に過度に負担がかかり、結果的に血流が悪くなることで背中に凝りが生じるからです。
ただ、姿勢を正すと一言で言われても、どの姿勢が正しい姿勢なのかと疑問に感じますよね。自分にとって正しい姿勢は、壁に背中を付けて立つことで簡単に分かります。
なお、始めのうちは、正しい姿勢を保つことが厳しいと感じるはずです。ただ、厳しいからといって普段通りの姿勢になっては元の木阿弥。少しずつでも良いので、正しい姿勢をキープする時間を延ばしていきましょう。
3-1-2. 軽い運動習慣をつける
背中の凝りだけではなく、肩こりや首こりの緩和・予防にも有効なのが軽い運動習慣をつけることです。
運動を習慣づけることで、筋肉を効率的に曲げ伸ばしできるため、血液の流れを良くする効果が期待できるでしょう。軽い運動はストレス発散にも効果的だとされるため、自律神経由来の背中の凝り予防にも期待が持てます。
ウォーキングやジョギングなどの軽い運動と併せて、後述するストレッチを行うと、より効果を実感しやすくなるはずです。
3-1-3. 睡眠習慣を見直す
背中の凝りを緩和するためには、睡眠習慣を見直すことも大切です。
睡眠不足は自律神経の乱れを起こすことがあります。自律神経が乱れて交感神経が過度に優位になると、血管の収縮が過剰に起きて血流が悪くなる可能性があるのです。
そして、背中部分で血流の悪化が生じれば、結果的に背中の凝りにつながってしまうのです。
また、睡眠時間が短くなれば、体を十分に休ませることもできません。長時間筋肉に緊張状態を強いれば、これも背中が凝る原因につながります。一方、睡眠時間が長すぎても、背中だけではなく体中の凝りにつながるとされるため難しいところ。
一般的な大人が必要とする睡眠時間は6~7時間とされますが、適した睡眠時間は人によって異なります。以下の方法で、自分に合った睡眠時間を見極めてみましょう。
- 睡眠時間を決め、1週間同じ睡眠時間を続ける
- 次の週は睡眠時間を15~30分ほど増やして、また1週間同じ睡眠時間を続ける
- まだ眠れそうな場合は、15~30分刻みで増やしていく。寝すぎた・眠れないと感じる場合は睡眠時間を減らして1週間続ける
- 上記を繰り返し、一番すっきり起きられる・または日中の調子が良い睡眠時間があなたに適した睡眠時間です
なかなか時間がかかる方法ですが、昨今では睡眠をサポートしてくれるアプリなどもあります。便利なアイテムも併用して、適した睡眠時間を見つけてください。
なお、枕の高さや固さにこだわることもおすすめです。枕については後述する「自分に合った枕に変える」で詳しく触れているため、そちらもご確認ください。
3-1-4. 食事は片方の歯だけで噛まない
食事をする際に、両方の歯で均等に噛むことも大切です。片方だけの歯で噛んでいる(片噛み)と、噛んでいる方のあごだけに過剰に力がかかり、全身のバランスが崩れるといわれています。
そして背中などの筋肉が、崩れたバランスを補おうとすることで、凝りにつながってしまうのです。
片方だけの歯で噛む癖は、背中の凝り以外にもさまざまな悪影響があるとされます。背中に近い肩の凝りを始め、頭痛の原因にもなるため、意識して両方の歯で噛むようにしましょう。
3-2. ストレッチで凝りをほぐす
続いての自分でできる対処法としては、ストレッチで凝りをほぐすという方法が挙げられます。多くの方にとって、凝りを何とかしたいと思った際、一番に思いつく方法でもありますよね。
実際のところ、ストレッチで直接筋肉をほぐせれば、即効性も期待できるでしょう。
では、背中の凝りに効果が期待できるストレッチを3つ紹介します。
3-2-1. 猫のポーズ
背中、肩甲骨周り、腰までの筋肉を収縮させる動きをすることで、強制的に筋肉をほぐす効果が期待できるストレッチになります。背中全体が凝っている、背中のどこが凝っているのか・痛いのか判然としないときにもおすすめのストレッチです。
- 手を床につき四つん這いになります
- 頭を両腕の間に入れるようにして背中を丸めて5秒程度キープ
- 頭上げつつ、限界まで背中を逸らせて5秒程度キープ
- 2と3を5回繰り返す
背中を丸めるときに、肩を上に押し上げるようにすると肩甲骨~背中周りの筋肉が伸びていることを実感しやすいはずです。
3-2-2. 子犬が伸びをしたポーズ
猫のポーズとは異なり、肩甲骨~背中の筋肉を伸ばすストレッチです。筋肉を伸ばす動きに特化しているため、日中にデスクワークをしている方など、長時間同じ姿勢をしている方におすすめのストレッチです。
- 手を床につき四つん這いになります
- お尻の位置を腰の直上から動かさないまま、両手を前にずらす
- 胸を床につけるように下げて、背中の筋肉を伸ばす
- そのまま15秒~30秒程度キープ
猫のポーズと併せて行うことで、より効果を実感しやすくなります。時間があるときは、どちらかだけではなく、並行して行うと良いでしょう。
3-2-3. 座ったままでできる肩甲骨~背中の筋肉にアプローチするストレッチ
こちらは四つん這いになることなく、座ったままでできるストレッチになるため、仕事中など出先でも気軽に行えます。
肩甲骨~背中~脇腹まで伸びるので、上半身全体の凝りが気になる方におすすめのストレッチです。
- 右手を頭の後ろに当てる
- 左手で右手の肘をつかむ
- そのまま左斜め前に体を倒す
- 痛気持ち良いと感じるところで止め、10~20秒キープ
- 手を反対にして再度行う
体を斜め前に倒すときは、できるだけゆっくり倒していきましょう。じっくりと筋肉を伸ばすことで、負担を抑えながら効率的に筋肉を伸ばすことが叶います。
3-3. グッズを使ったツボ押し
ストレッチをやってみたいけれど、体が硬くて動かしづらいこともありますよね。そのような場合は、まず道具や人の手を使ってツボ押しを試してみましょう。
ツボを押すことでも筋肉の緊張を緩和できるとされているため、ストレッチ以外のセルフケアで筋肉をほぐす際に有効な手段です。
以下から、2つのツボを紹介していきます。
3-3-1. 天宗(てんそう)
肩甲骨のほぼ真ん中にあるツボで、背中~肩甲骨周りだけではなく頭痛や顔のむくみにも効くとされるツボです。強く押すと腕に響くような痛みを覚えるため、ツボの場所を特定しやすい点も特徴的。
【押し方】
強く押しすぎると腕に痛みが走るため、場所を特定した後は優しく刺激してください。
背中側のツボになるため、自分では押せないケースもありますよね。その場合はツボ押し専用のグッズを使う、仰向けになってゴルフボールなど固くて小さめのボールを挟む、家族に押してもらうなどの工夫をしてみましょう。
3-3-2. 中府(ちゅうふ)
鎖骨の下、外側から指1本分おなか側に下がったところにあるツボです。呼吸機能を高めるツボといわれており、胸側の筋肉が緩むことで、背中を伸ばしやすくなることから背中の凝りも緩和するとされます。
【押し方】
胸側のツボになるため、グッズを使ったり人に頼ったりしなくても、気軽に押せるツボになります。息を吸いながらツボを押し、息を吐きながら指を離すように刺激しましょう。
3-4. 自分に合った枕に変える
背中の凝りを緩和するための方法として、自分に合った枕に変えるという方法もあります。自分にとって高さや固さが合わない枕を使っていると、首に負担がかかることで背中の凝りにつながることがあるからです。
特に枕の高さがポイントとなり、高すぎ・低すぎ共に首が曲がることで、筋肉の緊張を招きやすくなります。
なお、仰向け寝、横向き寝、うつぶせ寝など、睡眠中のスタイルによっても、理想的な枕の高さや固さは異なるため注意しましょう。自分に合った枕の高さは、寝ころんだ際の姿勢が、立っているときの理想の姿勢と同じ状態になる高さです。
自分に合った枕は、高さだけではなく固さ、素材、大きさまで人によって千差万別です。実際に枕を試してみたり、専門店で相談したりして理想の枕を見つけてください。
4. 【注意】体の歪みがある限り背中の凝りは何度でも繰り返す!
ここまで背中の凝りや痛みが出る原因、筋肉疲労が原因だった場合のセルフケアの方法など紹介してきました。生活習慣の改善やストレッチ、ツボ押しなどは実際に多くの方が実践して効果を感じてきた方法です。
しかし、これらの方法をどれだけ試しても、体の歪みを放置したままでは背中の凝りは何度でも繰り返すおそれがあるのです。
背中の凝りの原因の一つは筋肉疲労ですが、そもそも体に歪みがあると、背中の筋肉は疲労しやすいからです。
例えば、猫背などで首を前に突き出すような姿勢を続けていると、頭を支えるために首に過剰な負担がかかります。
最終的に首だけでは頭を支えきれなくなり、背中の筋肉が無理に首をサポートしようとします。
この状態を長く続けると、首を支え続けた背中の骨格に負担がかかり不自然に歪んでしまうのです。そして体が歪むことで筋肉が引っ張られ、常に緊張を強いられる部分ができ、この緊張を強いられている部分に凝りが生じるのです。
こういった場合、体の歪みをそのままにして、背中の筋肉だけをほぐしてもあまり意味がありませんよね。
このように、どれだけ凝りそのものにアプローチをしても、体の歪みを放置したままでは何度でも凝りを繰り返すことになるのです。
5. 背中の凝りを再発させない体を目指すなら整体の活用がおすすめ
先述したように、背中の凝りの根本的な原因が体の歪みにある場合、背中の筋肉をほぐすだけではいたちごっこだと解説しました。
ここで気になるのが「ではどうすれば良いのか?」という点ですよね。結論からいえば、体の歪みを緩和するには整体の活用がおすすめです。
ここでは整体がおすすめだといえる理由について、以下の2点から解説していきます。
- 背中が凝っている根本的な原因を特定できるから
- 整体の施術は体のバランスを整えるため予防にも最適だから
それぞれ詳しく見ていきましょう。
5-1. 背中が凝っている根本的な原因を特定できるから
背中の凝り予防に整体がおすすめになる理由のひとつ目は、背中の凝りの根本的な原因を特定できるからです。
例えば病院などでは、凝りや痛みが起こっている部分を重点的に検査しますよね。実際に検査を行うことで、背骨の異常や内臓疾患を特定できることもあるでしょう。より専門的な知識や治療が必要な場合、医師に相談することは非常に有用です。
しかし、患部に原因が見当たらなかった場合、シップや痛み止めの処方など対処療法になりがちなことも事実です。
一方、整体では、痛む部分だけを重点的に見る訳ではありません。むしろ、体全体のバランスやお客様の生活習慣に関するカウンセリング・検査に重点を置き、痛みの根本原因を徹底的に探ります。
痛む部分に原因が見つけられない場合などに、最後の砦として期待できるのが整体なのです。
5-2. 整体の施術は体のバランスを整えるため凝り予防にも最適だから
ふたつ目の理由は、整体の施術は体のバランスを整えるため、背中の凝り再発の予防にも最適な点です。
ここまで触れてきたように、背中の凝りの原因が筋肉疲労である場合、悪い姿勢や体のクセによる体の歪みがそもそもの原因であることも多いです。
整体では、そのようなずれた骨格や筋肉そのものにアプローチをします。つまり、背中の凝りを起こす原因そのものを緩和できるため、再発のしようがないといえるのです。
ただ、体のバランスを整えたとしても、姿勢の悪さが変わらなければ同じことの繰り返しです。整体では、痛みの緩和や根本原因へのアプローチはもちろん、背中の凝りが緩和された状態を維持するためのお手伝いも行っています。
定期的に整体に通うことで、背中の凝りと遠ざかることも決して夢ではないのです。
6. 背中の凝りに根本からアプローチしてくれる整体院の特徴
整体がおすすめな理由について触れてきましたが、全ての整体院で根本原因の特定や効率的なアプローチができるとは限りません。
なぜなら、整体院は特定の資格がなくても開業ができる職業だからです。もちろん、多くの整体院は専門的な知識を学んだプロが開業しているはずです。
しかし、中には、知識も経験も少ないまま、肩書だけの整体院もないとは言い切れません。
そのため、背中の凝りを効率的に緩和したいと考えるのなら、適した整体院を選ぶことも重要になるのです。
背中の凝りに根本からアプローチをしてくれる整体院の特徴を把握して、自分にとって適した整体院を選べるよう準備しておきましょう。
6-1. 国家資格を取得したスタッフが在籍している
上記で軽く触れたように、整体院を開業する際に必須となる資格は設けられていません。だからこそ、知識や経験が豊富な整体院かそうでないかの目安が、国家資格を取得したスタッフの有無になるのです。
国家資格は、取得者が資格に関する一定の知識や経験を習得していることを担保できる証です。無資格の整体院より、安心して施術を受けることができるでしょう。
ただ、一言で国家資格といっても、整体に関わる資格とはどのようなものなのかと、疑問に感じる方も多いでしょう。以下の表で整体に関する国家資格をまとめているので、参考にしてください。
【整体に関わる国家資格】
国家資格名 | 内容 |
---|---|
柔道整復師 | 骨折・脱臼などの適応範囲内であれば、医師がいなくても処置が可能。手術を用いない医療の代替療法を行える。 |
鍼灸師 | 整体に関わる国家資格の中で、唯一「鍼」を用い、外科的な施術を行うことが可能。東洋医学のエキスパート。 |
あんまマッサージ指圧師 | 指圧やマッサージなど、手技を用いて痛みの緩和や健康回復を目指す。器具を使わず、自身の手指のみで施術を行う。 |
理学療法士 | ケガ・病気などで低下した運動機能を回復、日常動作をスムーズに行えるようサポートする。いわゆるリハビリのプロフェッショナル。 |
作業療法士 | ケガ・病気などで低下した運動機能を回復、生活に必要となる基本動作の回復をサポートする。併せてメンタルのケアを行うこともあり。 |
施術者がこうした資格を持っているかどうか、整体院のホームページなどで確認しておきましょう。
6-2. 施術経験や痛みの緩和実績が豊富
施術の経験や痛みの緩和実績が豊富な整体院も、根本原因へのアプローチが期待できるといえます。
どのような施術を行い、どれだけの利用者に施術を行ってきたのかが分かるためです。施術数が多ければそれだけで安心とは言えませんが、専門的な技術を磨くには、どれだけの利用者に施術を行ってきたのかも重要なポイントです。
極端な例を挙げれば「今まで3人に施術を行いました」という整体院と「延べ施術人数500人以上」という整体院では、やはり500人の方が信用できますよね。
また、口コミを確認すれば、自分が感じている背中の凝りと同じような症状の利用者もいるかもしれません。その場合は、より詳しくどのような施術をされて、どの程度痛みが緩和できたのかなどを確認できるはずです。
該当の整体院のホームページや、Googleの口コミなどもしっかり確認してみましょう。
7. 背中の凝りを根本から緩和するなら「JITANBODY」にお任せください!
背中の凝りを根本から緩和したい、背中の凝りを繰り返したくない、とお考えのあなたにおすすめなのが「JITANBODY整体院」です。
JITANBODYは多くのお客様から、実際に痛みが緩和できたと喜びの声をいただいています。そして、ただ施術をするだけではなく、整体院への通院からきちんと卒業できることも大きな特徴。
おすすめできる大きな理由は、以下4つになります。
背中の凝りにJITANBODYがおすすめな理由4選
- 丁寧なカウンセリング・検査で凝りの根本原因を見つけ出す
- スタッフ全員が国家資格取得者!安心して施術を受けられる
- 手厚いアフターケアで再発予防が期待できる
- 初回以降は来店~会計までが20分|無理なく通える
それぞれ詳しく見ていきましょう。
7-1. 丁寧なカウンセリング・検査で凝りの根本原因を見つけ出す
JITANBODYでは、初回に丁寧なカウンセリングと、問診・体のバランスを見る撮影チェックや可動域の確認など徹底的な検査を行います。
これら検査を行うことで、背中の凝りを引き起こしている原因がどこにあるのかを突き止めます。そして、原因に沿ったあなただけのオーダーメイドの施術を行うのです。
背中の凝りを起こす原因が千差万別なように、凝りや痛みの具合も人によって異なります。だからこそ、お客様一人ひとりに合わせた施術を行うことでこそ、より実際的な痛みの緩和が期待できるのです。
以下は、カウンセリングや検査の実際の様子です。
カウンセリング時など、分からないことや不安なことがあれば、些細なことでも遠慮なく質問してください。
7-2. スタッフ全員が国家資格取得者!安心して施術を受けられる
JITANBODYでは、院長を始めとしてスタッフ全員が国家資格を取得しています。
人体に関わる知識を専門的に学び、実地を経て整体院のスタッフとして在籍しているため、安心して施術を受けられるはずです。
また、さまざまな国家資格取得者が集っているからこそ、知識や技術を持ち寄り、より高いレベルでの施術が期待できる点も大きな特徴です。
「ほかの整体院にかかっているけれどなかなか良くならない」
「原因不明の背中の凝りで、何をしてもその場しのぎ…」
このようにお悩みの方は、ぜひ一度、私たちJITANBODYの施術を受けに来てください。
7-3. 手厚いアフターケアで再発予防が期待できる
専門的な知識と経験を持った施術を行うことはもちろん、JITANBODYでは、アフターケアにも力を入れています。
自宅でもできるストレッチや体操を丁寧に指導。文章や動画だけでは分かりづらい体の動きも、目の前で指導するため、セルフケアのレベルを底上げすることもできるはずです。
実際に、セルフケアは正しい動きをしなければ、筋肉をほぐす効果は半減します。場合によっては、無理に筋肉を伸ばそうとすることで、かえって筋を痛めてしまうことも有り得ます。
「今までセルフケアもやってきたけれど、イマイチ効果を感じられなかった」このような経験を持つ方こそ、プロの指導を受けてみてはいかがでしょうか。
7-4. 初回以降は来店~会計までが20分|無理なく通える
JITANBODYの施術時間は、来店~会計まで20分と短時間で完了します。
施術時間がごく短いため、整体に通うためにわざわざ時間を作る必要がありません。通勤・通学途中などスキマ時間で施術を受けられるので、無理なく通い続けることができるはずです。
なお、来店~会計まで20分であるため、実際の施術時間は15分程度です。
ただ、施術時間が短いと「本当に効果があるの?」と不安に感じる方もおられるでしょう。
実は整体の施術は長くやれば良いというものではないのです。長時間の施術は不要な力が入ってしまうこともあるため、かえって痛みがひどくなるリスクもあります。
JITANBODYでは、最初に根本原因を徹底的に探るからこそ、短時間で精度の高い施術を行うことができるのです。つらい背中の凝りを、たった20分で緩和できると考えれば、通院も苦ではなくなるのではないでしょうか。
少しでも興味を持てたなら、ぜひ一度ご来院ください。
8. まとめ
今回は背中の凝りが起きたときに考えられる原因と、それぞれの対処法について見てきました。
最後にもう一度、簡単におさらいをしておきましょう。
【背中が凝ったときに考えられる原因4つ】
- 筋肉の疲労によるもの
- 自律神経の乱れによる影響
- 背骨など骨の異常によるもの
- 内臓疾患による関連痛のおそれ
筋肉の疲労が原因の場合は、セルフケアや整体院での対処がおすすめです。しかし、自律神経・骨の異常・内臓疾患による関連痛の場合は、一刻も早い病院の受診が必要です。
背中の凝りや痛みとしっかり向き合って、自分の場合は何が原因なのかを見極めていきましょう。
この記事が、辛い背中の凝り・痛みを緩和するための一助となれば幸いです。
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