
「背中に寝違えたような痛みがでるのは、一体何なの?」
「寝違えたような痛みは、どうしたらいいの?」
朝起きると背中に走るような痛みがあり、まるで寝違えたような感じがすると、いったいなんの病気なのか、どうしたらいいのかと不安になってしまいます。
結論から申し上げますと、背中に寝違えたような痛みを感じる場合、多くのケースが「ぎっくり背中」です。
ぎっくり背中とは、背中の筋肉や筋肉を包んでいる膜(筋膜)が傷ついて炎症を起こしてしまう病気で、背中に急激な痛みが走ることが特徴です。
ぎっくり背中はぎっくり腰と同じく、日にち薬で徐々に痛みは治まっていきます。
しかし、痛みが治まったからと言って安心はできません。
痛みが治まったとしても、ぎっくり背中になってしまった根本原因は解消していないため、そのままにしていればまたぎっくり背中が再発してしまうことがあるのです。
そこでこの記事では、ぎっくり背中の症状や対処法、さらには根本原因やその解消法までを詳しく解説します。
【この記事を読めばわかること】
- 背中に寝違えたような痛みが出た時、ぎっくり背中なのか、そうでないのか判断できる
- 背中の寝違えたような痛みへの対処法がわかる
- ぎっくり背中の根本原因について知り、再発を予防できるようになる
この記事を読み、ぎっくり背中についてしっかりと理解することで、背中に寝違えたような痛みが出た時にぎっくり背中なのか、それとも違う病気の可能性があるのかをしっかりと判断できるようになります。
そして適切な対処法もわかるため、早速痛みを和らげるための対処を行えるはずです。
ぜひ最後までお読みください。
目次
1.背中に寝違えたような痛みを感じるなら「ぎっくり背中」の可能性が高い
朝起きた時や、体勢を変えた時、背中に寝違えたような急激な痛みを感じた場合、「ぎっくり背中」の可能性が高いでしょう。
ぎっくり背中とは、正式には「筋筋膜性疼痛症候群(きんきんまくせいとうつうしょうこうぐん)」といいます。
ぎっくり腰と同じく、レントゲンなどの画像では異常は見られないものの、急激な痛みが背中に生じるのが特徴です。
この章ではまず、ぎっくり背中について詳しく紹介していきます。
1-1.ぎっくり背中とは
ぎっくり背中とは、背中の筋肉や筋膜に傷がつき、炎症が起きることです。
背中には、広背筋、小菱型筋、大菱型筋などの筋肉があり、その筋肉を「筋膜」という膜が包み込んでいます。
これらの筋肉がなんらかの理由で固くなったところに、体を曲げる、捻るといった動きが加わった時、筋肉や筋膜が急激に伸ばされ、傷が付きます。
その傷や、傷が原因で起こる炎症によって背中に寝違えたような痛みが生じるのがぎっくり背中です。
具体的にどのような流れでぎっくり背中が起きるのか、簡単な例も見ておきましょう。
【ぎっくり背中を発症する流れの一例】
①猫背で長時間デスクワークを続けるなど、背中の筋肉を無理に引き延ばした姿勢を続けることで背中の筋肉が固くなる
②固くなった状態で、寝返りで背中を捻ってしまったことで、背中の筋肉や筋膜に傷や炎症が起きる
③朝起きると背中に寝違えたような痛みがある
このようにして引き起こされるぎっくり背中ですが、特に特徴なのは、「急に」背中に強い痛みが出ることです。
寝起きに限らず、何気ない日常動作をきっかけに背中に寝違えたような痛みが出た場合、ぎっくり背中の可能性が大きくなります。
1-2.ぎっくり背中になるきっかけ
お伝えしたように、ぎっくり背中は、急に寝違えたような強い痛みを生じるのが特徴です。
このため、きっかけに思い当たるものがないかもしれませんが、実施は次のようなタイミングで背中に痛みが生じているはずです。
【ぎっくり背中になるきっかけ】
- 朝、起きた時に伸びをした
- 車の運転席から後部座席の物を取ろうとして体を捻った
- 床の物を持ち上げようと体を曲げた
- 上の方を見ようと体を反らせた
- ベッドの上で寝返りをした
- 人に後ろから声を掛けられて、上半身だけ振り返った
上記のように、普段何気なく行っている動作がきっかけとなり、ぎっくり背中は発症します。
特に背中を捻る動作を行うと発症しやすいとされています。
2.背中の寝違えたような痛みがぎっくり背中かどうかのチェック方法
自分が感じている背中の寝違えたような痛みがぎっくり背中なのか、そうでないのかを確認していきましょう。
ぎっくり背中かどうかチェックするには、次の項目を確認してみてください。
ぎっくり背中かどうかを確認するポイント
□朝起きた時に背中に痛みが出た
□体を捻った時や伸びをした時に痛みが出た
□息を吸うと背中が痛い
□くしゃみや咳をすると背中が痛い
□痛みが強くなる動きや姿勢がある
上記の項目に一つでも当てはまるものがあれば、ぎっくり背中の可能性が高いと言えます。
それぞれ詳しくみていきましょう。
2-1.朝起きた時に背中に痛みが出た
ぎっくり背中の特徴は、ぎっくり腰と同様に、何気なく行った動作をきっかけにして、急に強い痛みがでることです。
この何気ない動作には、睡眠時の寝返りも含まれます。
固くなった背中周りの筋肉や筋膜が、寝返りのような捻る動きによって無理に伸ばされ、ぎっくり背中を引き起こすのです。
このようにして引き起こされたぎっくり背中の痛みが、寝ていられないほど強くない場合は、朝起きた時に気づくことが多いでしょう。
このため、何の前触れもなく、朝起きた時に背中に寝違えたような痛みが出たなら、それはぎっくり背中の可能性が高いといえます。
2-2.体を捻った時や伸びをした時に痛みが出た
ぎっくり背中になったタイミングとして多く挙げられるのが、「背中を捻る」または「背中を伸ばす」動きをした時です。
特に「背中を捻る」動作を行った時、ぎっくり背中になることがあります。
これは背中の筋肉が前後運動には強いけれど、捻る動きには弱いという特徴があるからです。
背中の筋肉は特に捻る動きを行うと、強く伸ばされることになり、耐えきれず傷が付いてしまうとぎっくり背中になってしまいます。
また、伸びをすることで急激に筋肉を伸ばすことも、やはり損傷につながりやすいです。
こういったことから、背中を捻ったり、伸びをした時に痛みが生じた場合は、ぎっくり背中の可能性が高いでしょう。
2-3.息を吸うと背中が痛い
ぎっくり背中になると、呼吸をすると背中に痛みを感じます。特に息を吸う時に痛みが強くなります。
これはぎっくり背中によって損傷する筋肉が胸郭や横隔膜に繋がっているためです。
胸郭や横隔膜が呼吸で広がるたびに、連動して背中の筋肉が引っ張られ、痛みが出るのです。
このため、呼吸をするたびに背中が傷む、息が苦しい感じがする場合はぎっくり背中と判断できます。
【こんな時は病院を受診しよう】
息を吸うと背中が痛い症状がある時、ぎっくり背中以外の病気の可能性もあります。
次のような症状に当てはまるものがある場合、病院を受診しましょう。
- どんな姿勢をとっても痛みが緩和しない
- 痛みが感じる場所が移動する、違う場所になる
- 時間がたっても痛みがまったく軽くならない、強くなる
まずはかかりつけ医に相談するのがおすすめですが、不安な場合「救急安心センター事業(#7119)」に相談し、受診すべき科や受診可能な病院を教えてもらうとよいでしょう。
2-4.くしゃみや咳をすると背中が痛い
呼吸と同様に、くしゃみや咳をすると背中に痛みが生じるのもぎっくり背中の特徴です。
くしゃみや咳をすると、呼吸よりも強く胸郭や横隔膜が開いたり縮んだりします。
そのため、損傷したり炎症している背中の筋肉が強く引っ張られ、強い痛みが生じるのです。
2-5.痛みが強くなる動きや姿勢がある
お伝えしているように、ぎっくり背中は、筋肉に傷が付いたり炎症が起きていることで痛みが出ます。
そのため、発症後、傷ついた筋肉を引き延ばすと痛みが強くなります。
具体的には、体を捻る、前かがみになることは、傷ついた筋肉が伸びるため、痛みが強くなりやすいです。
こうした動きをしてみて、背中の痛みが強くなる場合はぎっくり背中の可能性が高いでしょう。
3.背中の寝違えたような痛みがある時にぎっくり背中以外に考えられる原因
ここまで読んでみて、自分の場合はぎっくり背中の症状にあてはまらず、本当にぎっくり背中なのか、それとも違うのかと心配が残る方もいらっしゃるかもしれません。
実は、背中に寝違えたような痛みが生じた場合、ぎっくり背中以外の病気の可能性もあります。
そのため、もし「ぎっくり背中ではないかも…」と感じていらっしゃるなら、そうした病気についてもしっかり把握しておきましょう。
背中に痛みが生じることがある病気は次のようなものが挙げられます。それぞれ、痛む箇所や痛み方の特徴が違いますから、自分の症状に近い物を探してみてください。
【背中に痛みが生じる病気】
病名 | 概要 | 痛む箇所 | 痛みの特徴 |
---|---|---|---|
胸郭出口症候群 | 鎖骨と第一肋骨の間で神経が圧迫される | 背中の上部や肩甲骨周辺 | ・腕を上げると痛みが出やすい ・腕が上がりにくい、しびれるといった症状がある |
膵炎 | 膵臓に炎症が起きる | 背中の左側 | ・みぞおちから左の脇腹、左の背中、左の肩にかけて痛みがひろがる ・食事をすると不快感がある |
狭心症 | 心臓に血液を送る血管が細くなり心臓が酸素不足になる | 背中の左側から左下 | ・背中の左側が急に痛くなり、数分から数十分で収まる ・痛みが治まった後、体を捻ったりしても痛みはでない |
肋間神経痛 | 肋間神経に障害が生じて痛みが生じる | わき腹あたりから背中にかけて | ・背中からわき腹にかけてピリピリ、ズキズキとした痛みが出る ・右側か左側どちらか片方だけに痛みが出る |
圧迫骨折 | 骨が潰れて折れてしまう | 背中全体 | ・起き上がる、立ち上がる時に激しい痛みがある ・一度立ってしまえば歩いてもそこまで痛みが出ない |
椎間板ヘルニア | 背骨の間にある椎間板が変形して神経を圧迫する | 背中全体 | ・咳やくしゃみで痛みが強くなる ・手足のしびれが出ることがある |
上記のように、背中に痛みが生じる病気はぎっくり背中以外にもあります。
ぎっくり背中ではなく、それぞれの病気に自分の症状は近いのでは、と思った方は、次の4章を参考に適切な対処を行いましょう。
4.背中に寝違えたような痛みがある場合の対処法
背中に寝違えたような痛みが出た場合、どのように対処すればいいのでしょうか?
背中に寝違えたような痛みが出た場合の対処法は、ぎっくり背中の場合と、ぎっくり背中以外の病気の場合で異なります。
それぞれについて詳しく紹介していきます。
4-1.ぎっくり背中の場合はセルフケアでも対処できる
背中に寝違えたような痛みが出たのがぎっくり背中であった場合、セルフケアで対処できます。
なぜなら、ぎっくり背中は筋肉や筋膜に傷や炎症が起きて痛みが生じるものです。
傷や炎症は、日にち薬で徐々に回復していくため、必ずしも病院で治療を行う必要はありません。
病院でも、対処療法として痛み止めの薬などを処方してもらうだけで、あとは回復するまで無理せず安静にと言われることがほとんどです。
そのため、痛みが耐えきれないようなレベルでなければ、セルフケアや時間の経過によって痛みを軽減していくことができます。
セルフケアとしては、以下のようなものがおすすめです。
【背中の寝違えたような痛みがぎっくり背中の場合にすぐにできるセルフケア】
- 背中のアイシングをする
- 痛み止めを飲む
- 無理に動かさず痛みのない姿勢を取る
- 軽いストレッチで背中の筋肉をほぐす
- お風呂に浸かって血行を促進する
- 正しい姿勢を心がける
- ぎっくり背中に効果が期待できるツボを押す
詳しくは、この後「5.背中の寝違えたような痛みがぎっくり背中の場合の対処法」で詳しく紹介しますので、そちらを参考にしてください。
【あまりに痛みが強く耐えられない場合は整形外科を受診しよう】
ぎっくり背中であっても、あまりに痛みが強く耐えられないと思った場合は整形外科を受診しましょう。
整形外科でぎっくり背中(筋筋膜性疼痛症候群)であると診断され、痛みが強いことを訴えた場合、次のような処置を行ってもらえます。
・レントゲンやMRIを使っての画像診断
・痛み止めの処方(飲み薬や湿布等)
・ブロック注射(痛みが出ているところに直接痛み止めを注射する)
痛み止めは市販のものよりも効き目が強い物を処方してもらうことができますし、痛みがかなり強い場合は、患部に直接痛み止めを注射するブロック注射を行うことも可能です。
4-2.疾患の可能性が少しでもあるなら病院を受診する
背中の寝違えたような痛みが、ぎっくり背中ではなく、「3.背中の寝違えたような痛みがある時にぎっくり背中以外に考えられる原因」に当てはまる症状がある場合は、病院を受診するのがよいでしょう。
なぜなら、ぎっくり背中以外で背中に痛みが生じる疾患の場合、自然に治るものではなく、病院での治療が必ず必要となるものが多いからです。
背中に痛みが生じる病気の中には、病院でなるべく早く治療を行う必要があるものも多く、最悪の場合、命に係わるケースもあります。
背中に寝違えたような痛みが出て、ぎっくり背中ではなく違う疾患の特長に当てはまると思った場合は、必ず病院を受診しましょう。
背中の痛みの原因として考えられる病名と、受診するとよい科は、それぞれ以下の通りです。
病名 | 受診する科 |
---|---|
胸郭出口症候群 | 整形外科 |
膵炎 | 消化器内科 |
狭心症 | 循環器内科 |
肋間神経痛 | 整形外科、内科、皮膚科 |
圧迫骨折 | 整形外科 |
椎間板ヘルニア | 整形外科 |
どうしても受診すべきかどうか、何科を受診するのが良いのか迷った場合は、救急安心センター事業(#7119)に相談してみるとよいでしょう。
出典:総務省消防庁「救急安心センター事業(♯7119)をもっと詳しく!」
救急安心センター事業は、病院を受診すべきか、どの科に行けばいいのか迷った時、医師や看護師などの専門家に相談できる窓口です。
電話で「#7119」にコールすると、相談窓口に繋がります。
症状に合わせて近くにある受信可能な病院を紹介してもらうことも出来ますから、迷った場合は相談してみましょう。
5.背中の寝違えたような痛みがぎっくり背中の場合の対処法
「2.背中の寝違えたような痛みがぎっくり背中かどうかのチェック方法」で当てはまる症状があり、ぎっくり背中の可能性が高いと判断した場合は、セルフケアで痛みを軽減していきましょう。
ぎっくり背中の場合のセルフケア方法は次の通りです。
- 【当日】背中のアイシングをする
- 【当日】痛み止めを飲む
- 【当日〜翌日】無理に動かさず痛みのない姿勢を取る
- 【3日目〜】軽いストレッチで背中の筋肉をほぐす
- 【3日目〜】お風呂に浸かって血行を促進する
- 【3日目〜】正しい姿勢を心がける
- 【3日目〜】ぎっくり背中に効果が期待できるツボを押す
それぞれ詳しくみていきましょう。
5-1.【当日】背中をアイシングする
ぎっくり背中になり、背中の痛みが強い場合や、炎症で背中に熱を感じる場合は、痛みがある部分をアイシングしましょう。
ぎっくり背中は、背中の筋肉に傷が付いたり、炎症が起きることで痛みが生じます。
アイシングで筋肉を冷やすことで炎症を抑えるとともに、神経の伝達速度が遅くなり、痛みを感じにくくなります。
【アイシングの方法】
必要な物
氷のう、冷却ジェル、凍らせたペットボトル、氷を入れたビニール袋など冷やすもの
タオル
アイシングの方法
氷のうや冷却ジェルなどをタオルに包み、背中の痛みがある部分に当て、15分ほど冷やす。
1回15分程度、一日に3~5回まで冷やす。
アイシングを行うのは、ぎっくり背中になった直後から48時間以内です。
また冷やし過ぎは逆に血流を悪くして回復が遅くなることがありますから、氷のうなどはタオルに包み、冷やす時間は1回15分程度にしておきましょう。
5-2.【当日】痛み止めを飲む
ぎっくり背中の痛みが強く、辛い場合は、痛み止めを飲んでもよいでしょう。
痛み止めは市販のものでかまいません。非ステロイド系消炎鎮痛剤を選ぶとよいでしょう。
【ぎっくり背中におすすめの非ステロイド系消炎鎮痛剤】
- ロキソニン
- ボルタレン
- インドメタシン
痛み止めを飲んでもぎっくり背中になった筋肉の傷や炎症を回復させることはできませんが、痛みを緩和し体を休めやすくなります。
ただし、痛み止めを飲んで痛みが軽減したからと言って、体を無理に動かしてしまうと逆に炎症を強めてしまうことがあります。
特に体を捻る動きは、背中の筋肉を無理に引き延ばしてしまうため、悪化しやすく注意が必要です。
痛み止めはあくまで痛みを軽減させるもので、治すものではないと理解して正しく使いましょう。
5-3.【当日~翌日】無理に動かさず痛みのない姿勢をとる
ぎっくり背中になった当日から翌日までは、無理に背中や体を動かさず、痛みの和らぐ姿勢で安静にしておきましょう。
ぎっくり背中になっている状態は、背中の筋肉に傷が付いている状態です。
背中の筋肉を無理に動かしてしまえば、傷が大きくなってしまいます。
ぎっくり背中になった直後から翌日くらいまでは、体を無理に動かさず、痛みの和らぐ姿勢で休むようにしましょう。
【ぎっくり背中で痛みが緩和しやすい姿勢】
- 痛みが強い方を上にして横向きに寝る
- どちらもいたい場合はうつ伏せで寝る、または仰向けで膝を立てて寝る
背中のどちらか一方が痛みが強い場合、そちらを上にして横向きになって寝るのが一番痛みが緩和しやすい姿勢です。
どちらを上にしても痛みが緩和しない場合は、うつ伏せになると楽なケースもあります。
うつ伏せが苦しい場合は、仰向けになり、膝を立てます。仰向けで膝をまっすぐ伸ばすと背中の筋肉が引き延ばされ、痛みが強くなりやすいため避けましょう。
5-4.【3日目~】軽いストレッチで背中の筋肉をほぐす
ぎっくり背中になった場合、背中の筋肉がガチガチに固くなってしまっていることがほとんどです。
ぎっくり背中になって3日目以降からは、軽いストレッチを行い、背中の筋肉をほぐしていくと回復が早まります。
無理のない範囲でストレッチを行いましょう。
【背中の筋肉をほぐす菱型筋ストレッチ】
上記のストレッチは、椅子に座った状態で簡単にできますので、デスクワーク中やテレビを見ながらなど気軽に行うことができます。
こまめに行い、背中の筋肉をやわらかくしていきましょう。
5-5.【3日目~】お風呂に浸かって血行を促進する
ぎっくり背中になった直後は背中の筋肉を冷やすことが大切ですが、冷やすのが適しているのは発症から48時間以内です。
48時間が経った3日目以降は、逆に固くなってしまった筋肉を温めることで血行を促進させ、やわらかくしていくことが回復に効果的です。
背中を温めるのに一番手軽でおすすめなのが、お風呂に浸かることです。
入浴は全身を温めることができる上、水圧でより血行を促進することにも繋がります。
血行を促進することで、筋肉の疲労物質や発痛物質を流しで筋肉の痛みを取ることにも効果が期待できるのです。
またお湯の浮力によって体にかかる重力が軽くなり、筋肉や関節を休め、体全体の緊張をほぐすことにも繋がります。
ぎっくり背中の回復のためには、次のようなポイントに注意しましょう。
【ぎっくり背中の回復が期待できる入浴のポイント】
- お風呂の温度は夏は38度前後、冬は40度前後のぬるめの温度にする
- 浸かる時間は15分~20分程度でゆっくりと過ごす
お風呂上りはしっかりと水分補給を行い、身体の回復を促すのがおすすめです。
筋肉がやわらかくなっていますから、先ほど「4-4.【3日目~】軽いストレッチで背中の筋肉をほぐす」で紹介したストレッチを行うのもよいでしょう。
5-6.【3日目~】正しい姿勢を心がける
ぎっくり背中の原因は、背中の筋肉が歪んだ姿勢などで引き延ばされ、固くなることが挙げられます。
そのためぎっくり背中の発症3日以降で痛みが少し緩和してきたら、正しい姿勢を心がけることで、背中の筋肉に負担をかけないようにするとよいでしょう。
正しい姿勢のポイントは次の通りです。
猫背や反り腰は、背中の筋肉を無理に引き延ばし、背中の筋肉へ大きな負担をかけてしまいます。
正しい姿勢を心がけて、背中の筋肉に負担をかけすぎないように気を付けましょう。
5-7.【3日目~】ぎっくり背中に効果が期待できるツボを押す
ぎっくり背中の痛みを軽減する対処法として、ツボ押しを行うこともおすすめです。
背中に直接マッサージやツボ押しをしてしまうと痛みが強くなってしまいますが、背中以外の場所で効果が期待できるツボを押すことで、痛みを緩和しやすくなることがあります。
ぎっくり背中におすすめのツボは次の通りです。
【雲門】
雲門は、鎖骨の下に指を置き、腕の方へ滑らせて手が止まる位置にあるツボです。
呼吸の時に伸び縮みする大胸筋を緩めることで、大胸筋についているぎっくり背中で痛めやすい筋肉を緩めてくれる効果が期待できます。
中指と薬指で優しくほぐすように押しましょう。
【帯脈】
帯脈は、おへそから指を外側に滑らせてややへこんでいるところにあるツボです。
上半身の筋肉を緩める効果があるとされており、固くなってしまった背中の筋肉をやわらげ、ぎっくり背中の改善に期待できます。
中指、薬指を使い、優しくほぐすようにしましょう。
どちらのツボも、やさしくほぐすように刺激すると効果が期待できます。
時間がある時にこまめに押してみましょう。
6.体に歪みがあると背中の寝違えたような痛みは繰り返し起こる
先ほど紹介した「4.背中の寝違えたような痛みがぎっくり背中の場合の対処法」を行い、背中の寝違えたような痛みを緩和できたとしても、体に歪みがあれば、再び背中の痛みは起こります。
なぜなら、背中に寝違えたような痛みを引き起こしている根本原因は解消されておらず、そのままではまた背中の筋肉に負担がかかり続け、何かのきっかけで筋肉に傷が付いて、痛みが生じてしまうからです。
この章では、背中の寝違えたような痛みが生じる根本原因や、再発してしまう理由について詳しく解説していきます。
6-1.背中に寝違えたような痛みがでる根本原因は骨格の歪みや筋肉にある
背中に寝違えたような痛みが生じるのは、背中の筋肉が固くなり、負担がかかり続けた状態の時に、ふとしたきっかけで筋肉が引き延ばされてしまい、傷が付いたり炎症が起きる、いわゆるぎっくり背中です。
では、なぜ背中の筋肉は固くなってしまうのでしょうか?
背中の筋肉が固くなってしまうのは、反り腰や猫背など、歪んだ姿勢を続けてしまうことや、デスクワークなどで同じ姿勢を続けてしまい、骨格が歪んでしまうからです。
歪んだ姿勢を続けることで、骨格は歪んでしまいます。筋肉は骨に付いていますから、歪んだ状態で固まり、固くなります。
反り腰の場合、背中の筋肉は無理に縮んだ状態になっています。猫背の場合は逆に、背中の筋肉は無理に伸ばされた状態です。
無理に伸ばされたり、縮んだ状態を続け、筋肉が固くなることで、背中の筋肉には大きな負担がかかり続けることになってしまうのです。
6-2.根本原因から改善しないと一度炎症が治まってもまた再発する
背中に寝違えたような痛みが生じる根本原因は、骨格の歪みそれに伴う筋肉の固さにありますが、この根本原因から改善しなければ、一度炎症や痛みが治まってもまた再発してしまいます。
なぜなら、歪んだ姿勢や骨格を改善しなければ、筋肉に負担がかかっている状態は変わりないからです。
歪んだ骨格をそのままにしていれば、筋肉には負担がかかり続けます。
例え、一度炎症が治まり、痛みが緩和したとしても、歪んだ骨格がそのままなら、また筋肉は固くなっていきます。
固くなった筋肉の負担が大きくなり続けた時に、体を捻るなどの動作が加わると、限界を迎えた筋肉に傷が付き、炎症が起きて、背中に寝違えたような痛みが生じる、ぎっくり背中を再び発症してしまうのです。
7.背中の寝違えたような痛みの根本原因の改善を目指し再発を予防するなら整体がおすすめ
背中の寝違えたような痛みの根本原因の改善を目指し、ぎっくり背中を再発させたくないと思うなら、整体に行くのがおすすめです。
なぜなら、整体はぎっくり背中の根本原因である歪んだ骨格と固くなった筋肉の両方にアプローチすることで、ぎっくり背中の根本原因からの改善が期待できるからです。
整体の施術では、骨格と筋肉の両方へアプローチを行います。
歪んだ骨格を元に位置に近づけながら、固くなった筋肉はやわらかくほぐしていくのです。
ぎっくり背中の根本原因にしっかりとアプローチすることで、背中の筋肉や筋膜に負担がかかっている状態の改善を目指していきます。
背中の筋肉や筋膜に負担がかからなくなれば、例え体を捻ったり、重い物を持ち上げたりしたとしても、筋肉がしっかりと動き、傷や炎症を起こすことはなくなります。
背中に寝違えたような痛みが生じるぎっくり背中の根本原因からしっかりと改善を目指し、再発を予防したいと考えているのなら、整体に行くのがよいでしょう。
8.背中の寝違えたような痛みの根本改善を目指すならJITANBODYにご相談ください!
もしあなたが背中の寝違えたような痛みの根本原因からの改善や再発予防をしたいと考えているのなら、ぜひ私たちJITANBODYにお任せください。
JITANBODYでは、体の不調を引き起こしている根本原因をしっかりと見極めたうえで、改善するためのアプローチを行っていきます。
【JITANBODYの特徴】
- 丁寧なカウンセリングと検査で背中の寝違えたような痛みの根本原因を突き止める
- 国家資格取得者による施術で背中の寝違えたような痛みの根本原因にしっかりとアプローチ
- 1回約20分!痛みのないソフトな施術だから安心して通いやすい
それぞれ詳しくみていきましょう。
8-1.丁寧なカウンセリングと検査で背中の寝違えたような痛みの根本原因を突き止める
JITANBODYでは、その方の痛みや不調の根本原因を突き止めるため、初回のカウンセリングと検査に力を入れています。
カウンセリングではまず、以下のようなシートに今感じている痛みなどについて記入をお願いしています。
その上で、さらに詳しくお話をお伺いしていきます。
現在感じている痛みだけでなく、過去のケガや生活習慣などさまざまなことをお伺いすることで、背中に寝違えたような痛みが生じる根本原因を探っていくのです。
カウンセリングではお話を聞くだけでなく、身体の可動域や歪みについての検査も行います。
体の可動域や歩行の様子、姿勢などを画像を交えながら細かくチェックすることで、体の不調の原因を探っていきます。
肩の位置、背中の中心のずれ、左右の足の長さの違いなど、さまざまな角度からチェックすることで、体の不調を引き起こしている骨格の歪みをしっかりと見極めていくのです。
丁寧なカウンセリングと検査で、体の不調の根本原因をしっかりと突き止めることで、その人に合わせた最適な施術を実現します。
8-2.国家資格取得者による施術で背中の寝違えたような痛みの根本原因にしっかりとアプローチ
JITANBODYで施術を担当するのは、国家資格を取得したスタッフです。
整体の施術を行うには、資格等は必要ありません。しかしJITANBODYでは、その人の体の不調の根本原因にしっかりとアプローチできる施術を行うため、施術を行うスタッフは全員国家資格取得者に限定しています。
きちんとした知識を持つスタッフに、独自の研修プログラムを行うことで、的確な施術を実現しているのです。
豊富な知識と高い技術を持ったスタッフだからこそ、検査で突き止めた体の不調に、ピンポイントでアプローチすることができます。
JITANBODYの技術の高さは、お客様の声でも実感していただけると思います。
8-3.1回約20分!痛みのないソフトな施術だから安心して通いやすい
JITANBODYの施術は、1回が約20分(初回のみカウンセリングを含めて45分前後)と短時間です。
整体と言うと、ゆっくりと時間をかけてマッサージをする、ボキボキと骨がなるほど強い施術を行う、電気を当てるなどの施術を行うのが効果があってよいと考える方もいらっしゃいます。
しかしJITANBODYでは、施術は約20分、痛みのあるところはほとんど触らず、身体の気持ちいいと思う方向へ優しく伸ばすような、ソフトな施術にこだわって行っています。
このことで、体の負担を最小限に抑えながらも、しっかりと体のバランスを整えていきます。
こういったことから、年配の方、妊娠中の方、お仕事が忙しい方などどんな方も安心して通っていただくことが可能です。
ぜひお気軽にご相談ください。
9.まとめ
背中の寝違えたような痛みについてご紹介しました。
背中の寝違えたような痛みの原因として可能性が高いのが「ぎっくり背中です」
次のような症状に当てはまる場合は、ぎっくり背中の可能性が高いと言えます。
【ぎっくり背中の可能性が高い症状】
- 朝起きた時や、上半身をひねった時など、急に背中に痛みが出た
- 体を捻った時や背伸びをした時に痛みが出た
- 息を吸うと背中が痛い
- くしゃみや咳をすると背中が痛い
- 痛みが強くなる動きや姿勢がある
ぎっくり背中の場合は、セルフケアで痛みの緩和を目指すことができます。
さらに早く痛みを緩和したい、痛みの根本原因から改善して再発を予防したい場合は整体に行くとよいでしょう。
この記事を参考に、背中の寝違えたような痛みに対処して、早く痛みを緩和してください。
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