
「肘の外側に痛みがあるけど、これは一体何なのだろう?」
「痛みを解消したいけど、原因に見当がつかないからどうすれば良いかもわからない…」
そんな疑問や悩みを抱えていませんか?
肘の外側の痛みがある場合に考えられる原因は、主に以下の3つです。
- テニス肘(上腕骨外側上顆炎症)
- 手首や肩などの負担
- その他の病気や怪我
原因によっては、セルフケアで痛みの改善が見込める場合もありますが、中には専門的な治療が必要な場合もあります。
にも関わらず、自己流の対処を続けると、かえって痛みが長引いたり、慢性化してしまう可能性もあります。
そのような最悪のケースを回避するため、この記事では、肘の外側の痛みについて、以下の通り解説します。
- 痛みの原因と考えられる病気とは?
- 整形外科で受けられる検査・治療法
- 痛みを和らげるセルフケアや予防法
この記事を読めば、自分の症状に合った対処法がわかり、肘の痛みを改善するための正しいステップを踏めるようになります。
「肘の痛みが気になる」「できるだけ早く治したい」という方は、ぜひ参考にしてください。
目次
1.肘の外側の痛みはなんで起こる?考えられる原因と病気
ぶつけたり転んだわけでもないのに肘の外側に痛みがあると、原因がわからず、不安になりますよね。
そのように明らかなきっかけがないのに、肘の外側が痛む主な原因は、以下の通りです。
- テニス肘(上腕骨外側上顆炎症)
- 手首や肩などの負担
- その他の病気や怪我
ここでは、あなたの肘の外側の痛みの原因に見当をつけるために、それぞれ詳しく解説していきます。
注意!自分だけで原因を判断しないようにしよう
ここではあくまで痛みの原因に見当をつけるための解説をしています。
第2章の「2.肘の外側に痛みがある場合はまず整形外科へ行こう」で詳しく説明しますが、正確な診断や適切な治療を受けるためには、必ず整形外科を受診しましょう。
1-1.最も多い原因はテニス肘(上腕骨外側上顆炎)
日常生活の何気ない動作で、肘の外側に痛みを感じる場合、その原因として最も多いのが「上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)」と呼ばれる状態です。
「上腕骨外側上顆炎」の言葉は聞き慣れないかもしれませんが、一般的には「テニス肘」と呼ばれています。
肘の外側には、手首や指を動かすための筋肉や腱が集まっており、これらの筋肉や腱は、肘の外側の骨の出っ張り(上腕骨外側上顆)に付着しています。
手首や指を繰り返し使う動作をすることで、これらの筋肉や腱に負担がかかり、小さな傷ができて炎症や痛みを起こします。
「でも、テニス肘って呼ばれるくらいだから、テニスをする人がなるんじゃないの?」と思われる方もいるかもしれません。
実は、テニスをしない人でも、日常生活の中で肘に負担がかかる動作を繰り返すことで、テニス肘になってしまうことがあるのです。
具体的には、以下のような動作で、肘の外側に痛みを感じることがあります。
どんな時に痛む? |
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主な原因は? |
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上記の動作に共通するのは「手首を反らす動き」や「肘に負担のかかる姿勢」です。これらの動きを繰り返すことで、肘の外側の筋肉や腱が引っ張られ、炎症が起こりやすくなります。
肘の外側に痛みがあり、上記のような動作で痛みが増す場合は、上腕骨外側上顆炎の可能性があります。 まずは、ご自身の状態をチェックしてみましょう。
1-2.手首や肩などの負担
手首や肩への負担が肘の外側の痛みにつながっているケースもあります。
実は、肘の痛みは、手首や肩など、他の部位からのSOSである場合も少なくありません。
私たちの体は、それぞれの関節や筋肉が連携して動いています。
重いものを持ち上げる時を想像してみてください。手首で持ち上げて、肘で支え、肩で全体のバランスを取りますよね。このように、一つの動作をするにも、体のさまざまな部分が協力し合っているのです。
そのため、どこか一箇所に負担がかかると、その負担をかばうように、他の部位にも負担がかかってしまうことがあります。
例えば、手首を酷使する作業を続けていると、手首の筋肉が疲労し、その負担が肘に伝わることがあります。
長時間のデスクワークなどで、肩や腕に負担のかかる姿勢を続けていると、それが肘の痛みにつながる場合もあるでしょう。
その他、次のようなケースに当てはまるなら、手首や肩への負担が肘の痛みを引き起こしている可能性があります。
痛みが出やすい人は? |
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主な原因 |
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手首や肩などにかかる負担によって、肘の外側に痛みがある場合はセルフケアによってある程度痛みの改善が期待できます。
ただし、「もしかしたら、私の痛みも…?」と自己判断だけでセルフケアを行うのは危険です。
この原因に心当たりがあっても、他の異常がないことを確認する意味で一度は整形外科を受診してください。
1-3.その他の病気や怪我
お伝えしているように、肘の外側の痛みは多くの場合テニス肘であることが多いです。
ただ、他にも可能性として以下のような疾患や怪我が隠れていることもあるため、念の為詳細をチェックしておきましょう。
・滑膜ひだ障害・滑膜炎・内反肘(ないはんちゅう) ・外反肘(がいはんちゅう) |
1-3-1.滑膜ひだ障害・滑膜炎
肘の外側の痛みの原因は、テニス肘(上腕骨外側上顆炎)だけではありません。肘の関節内にある「滑膜ひだ」や「滑膜」に問題が生じ、痛みが出ることもあります。
滑膜ひだとは、肘の関節の中にある、クッションのような役割をしているものです。滑膜は、関節をスムーズに動かすための潤滑油(関節液)を作り出す薄い膜のことです。
滑膜ひだや滑膜に炎症が起きたり(滑膜炎)、滑膜ひだ自体が厚く硬くなったりすると、肘を動かしたときに痛みや引っかかり感が出ることがあります。
どんな時に痛む? |
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主な原因は? |
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こうした特徴に当てはまる場合、滑膜ひだ障害や滑膜炎の可能性が高いと言えます。
1-3-2.内反肘(ないはんちゅう)・外反肘(がいはんちゅう)|骨の変形による痛み
「子どもの頃に肘を骨折したことがある」という方、肘の形に違和感を覚えたことはありませんか?
そのような方は、成長とともに肘が変形し「内反肘(ないはんちゅう)」や「外反肘(がいはんちゅう)」という状態になっている可能性があります。
内反肘とは、腕をまっすぐに伸ばしたときに、肘が内側(小指側)に曲がっている状態を指します。一方、外反肘とは、腕をまっすぐに伸ばしたときに、肘が外側(親指側)に曲がっている状態を指します。
内反肘や外反肘になると、肘関節のバランスが崩れ、特定の部分に過度な負担がかかるようになります。その結果、筋肉や腱、靭帯にストレスがかかり、炎症や痛みを引き起こすことがあるのです。
特に、スポーツや仕事などで肘を頻繁に使う人は、痛みが出やすくなります。
多くの場合、子どもの頃の骨折が原因で、骨折の治療が完全にできなかった場合に起こる症状です。
どんな時に痛む? |
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主な原因 |
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内反肘や外反肘は、比較的まれなケースですが、子どもの頃に肘を骨折した経験があり、肘の形や痛みに違和感がある場合は、一度整形外科を受診し、専門医に相談することをおすすめします。
自己判断で放置せず、専門医に相談し、適切な診断と治療を受けることが、早期回復への近道です。
2.肘の外側に痛みがある場合はまず整形外科へ行こう
1章では、肘の外側の痛みの原因について、詳しくご説明しました。
テニス肘(上腕骨外側上顆炎)の他、さまざまな病気や怪我の可能性があることをご理解いただけたかと思います。
自分の痛みの原因に見当がついた方もいらっしゃるでしょう。
しかし、肘の痛みの原因を自分だけで判断するのは、おすすめしません。中には、専門的な治療が必要な病気や怪我が隠れていることもあるからです。
「たかが肘の痛み」と甘く見て、自己判断で放置したり、誤った対処を行ってしまうと、症状が悪化したり、慢性化したりする可能性があり、非常に危険です。
少しでも気になる症状がある場合は、すぐに整形外科を受診して、専門医に相談しましょう。
ここでは、なぜ整形外科の受診が大切なのか、その理由について詳しくご説明します。
2-1.状態を診断してもらえる
「肘の外側が痛いけど、病院に行くほどでもないかな…」
「しばらく様子を見ようかな…」
そう思って、痛みを我慢している方もいるかもしれません。
確かに、軽い痛みであれば、セルフケアや安静にしているだけで治ることもあります。
しかし、ちょっと待ってください!
肘の痛みの原因がさまざまで、中には先ほどご紹介したような疾患があるケースもあります。
この場合、専門的な治療が必要です。
自然治癒が期待できるケース |
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専門的な治療が必要なケース |
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治療が必要な場合に、自己判断で放置すると、症状が悪化したり、慢性化したりする可能性があります。
このため、1週間以上痛みが続く場合は、まず整形外科を受診して、肘の状態を正確に診断してもらうことをおすすめします。
整形外科では、主に以下のような検査で、肘の状態を詳しく調べ、痛みの原因を突き止めます。
触診 | 実際に肘に触れて、痛みの場所や腫れ、熱感などを確認 |
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レントゲン検査 | 骨に異常がないか(骨折、変形など)を調べる |
MRI検査 | レントゲンではわからない、靭帯や腱、軟骨などの状態を詳しく調べる |
エコー検査 | 超音波を使って、筋肉や腱の状態をリアルタイムで確認 |
自分だけで痛みの原因を判断せず、こういった検査により、正確な診断を受けるようにしましょう。
2-2.治療が必要な場合はすぐに治療を開始できる
肘の痛みの原因が特定でき、もし治療が必要な状態であれば、すぐに治療を開始できるのも、整形外科を受診する大きなメリットです。
なぜ、すぐに治療を開始する必要があるのでしょうか?
それは、肘の痛みを放置すると、症状が悪化したり、慢性化したりする可能性があるからです。
例えば、テニス肘(上腕骨外側上顆炎)の場合、初期の段階であれば安静や適切な処置で改善する場合が多いですが、放置すると炎症が広がり、治りにくくなってしまいます。
滑膜ひだ障害などのように、専門的な治療が必要なケースもあるため注意が必要です。
整形外科では、症状や痛みの程度、そして原因となっている病気や怪我に合わせて、今必要な治療を行ってくれます。医師が最適な治療法を判断し、実施してくれるので、安心して任せらるでしょう。
痛みを我慢したり、自己判断で放置したりせず、早めに整形外科を受診して、適切な治療を受けてください。
3.整形外科で原因が分からなかったり痛みが改善しない場合にできるセルフケア
前の章では、整形外科受診の重要性についてご説明しましたが、実際に受診しても、すぐに痛みが解消されるとは限りません。
原因が特定できない(画像診断などで明らかな異常が見つからない)場合や、症状が軽い場合は、安静にして様子を見るよう指示される場合もあるでしょう。
また、すぐに受診ができない場合もあるかと思います。
そういう場合は、自宅でできるセルフケアを試してみましょう。整形外科での治療と並行して、あるいは、病院で具体的な治療を受けていない場合でも、積極的にセルフケアに取り組むことで、痛みの軽減や症状の悪化を防ぐ効果が期待できます。
ここは、整形外科での治療と並行して、ご自宅でできるセルフケアについて、具体的に紹介していきます。
・痛みが出た場合の応急処置
・痛みを緩和させるためのストレッチ・トレーニング
セルフケアを継続すれば、肘の痛みの改善を早め、再発を予防にもつながります。医師の指示を守り、無理のない範囲で、積極的にセルフケアに取り組んでいきましょう。
3-1.痛みが出た場合の応急処置
急に肘の外側が痛くなった場合、まずはご自身で応急処置を試してみましょう。
応急処置の基本は、RICE処置と呼ばれる方法です。
Rest(安静) | 肘をできるだけ動かさず、安静に保つ |
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Ice(冷却) | 氷のうや保冷剤をタオルで包み、15〜20分程度、肘を冷やす※冷やしすぎに注意し、凍傷にならないよう気を付ける |
Compression(圧迫) | 包帯やサポーターで肘を軽く圧迫※血行が悪くならないよう、締めすぎに注意 |
Elevation(挙上) | 肘を心臓より高い位置に保つ※クッションや枕などを利用すると楽な姿勢を保てる |
※参考:國學院大學「捻挫の応急処置(RICE)」
RICE処置は、急性の痛みに対して一般的に行われている処置で、以下のような効果があるとされています。
炎症を抑える(冷却することで、炎症を鎮める)
痛みを和らげる(冷却と圧迫により、痛みを軽減する)
腫れを抑える(圧迫と挙上により、内出血や腫れを最小限に抑える)
応急処置で痛みが少し楽になったとしても、それは一時的なものである可能性があります。痛みがなくなったからといって、急に動かさないように注意してください。
3-2.痛みを緩和させるためのストレッチ
手首や前腕の筋肉を柔らかくするためのストレッチを行うことで、肘の痛みの緩和が見込めます。
これらの筋肉が硬くなると、肘への負担が大きくなり、痛みが出やすくなるからです。
これから紹介するストレッチは、どれも簡単で、場所を選ばずにできます。整形外科での治療と並行して、あるいは、病院で具体的な治療を受けていない場合に、ぜひ試してみてください。
ただし、無理は禁物です!痛みを感じたらすぐに中止し、気持ち良いと感じる範囲で行いましょう。
■肘のストレッチ![]()
■手首の伸展ストレッチ
■手首の屈曲ストレッチ |
いずれのストレッチも難しくはありませんが、以下のようなポイントを押さえておきましょう。
呼吸を止めない(ゆっくりと呼吸しながら行う)
反動をつけない(勢いをつけて行うと、筋肉を傷める可能性がある)
毎日続ける(1日に3〜4回、継続して行う)
痛みがある場合は中止(無理に行うと、症状が悪化する可能性がある)
ストレッチは、肘の痛みを和らげるのに役立ちますが、1回行っただけで劇的に痛みが消えるわけではありませんし、ストレッチだけで痛みが完全に治るわけでもありません。
毎日コツコツと続けることで、少しずつ痛みが和らいでいくことを目指しましょう。
4.肘の外側に痛みがあるときに負担を抑える工夫
肘が痛くても、仕事や家事、スポーツなど、どうしても肘を使わなければいけない場面はありますよね。
安静にすることが一番ですが、それが難しい場合もあるでしょう。
そこで、ここでは、日常生活の中で肘への負担を少しでも減らすための以下のような工夫を紹介します。
・デスクワーク時の正しい姿勢を保つ
・重いものを持ち方を工夫する
・サポーターを活用する
・スポーツ時のフォームを見直す(テニス・ゴルフ・バドミントンなど)
上記のような工夫を実践すれば、痛みの悪化や再発を予防できます。できることから少しずつ取り入れて、無理のない範囲で、肘への負担を減らしていきましょう。
4-1.デスクワーク時の正しい姿勢を保つ
デスクワーク時の姿勢は、肘の痛みに大きく影響します。
特に、長時間パソコン作業をする方は、無意識のうちに姿勢が悪くなり、肘に負担をかけている可能性があります。
悪い姿勢を続けていると、肘だけではなく、肩や首、腰など、全身に負担がかかり、さまざまな不調を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。
悪い姿勢、特に猫背になると、肩が内側に入り、腕が前に出た状態になります。この状態が続くと、肘の外側の筋肉や腱が常に引っ張られ、負担がかかり、炎症や痛みを引き起こしやすくなります。
正しい姿勢を保つためには、以下のポイントを意識しましょう。
「正しい姿勢を意識するのって、面倒だな…」と思うかもしれません。しかし、正しい姿勢を保つことは、肘の痛みだけではなく、全身の健康のためにも大切です。
最初は意識していても、すぐに元の姿勢に戻ってしまうかもしれませんが、諦めずに、少しずつ習慣づけていきましょう。
4-2.重いものを持ち方を工夫する
仕事や引っ越しなどで重い荷物を運ぶ際、肘への負担を意識していますか?
間違った方法で重いものを持ち上げると、肘の外側の筋肉や腱に過度な負担がかかり、テニス肘などの原因につながる場合があります。
重いものを持ち上げるとき、肘を伸ばしたまま、手首の力だけで持ち上げようとすると、肘の外側に大きな負担がかかるからです。
特に、手首を反らす動作(手のひらを下に向けて物を持ち上げる動作)は、肘の外側の筋肉や腱を強く引っ張るため、注意が必要です。
姿勢を正しく保つ以外にも、以下のような工夫も効果的です。
台車やカートを活用する
持ち手がないものは、持ちやすいように紐をかけるなど工夫する
1人で持てないものは、無理せず複数人で協力する
重いものを持つときは、これらのポイントを意識して、肘への負担を最小限に抑えましょう。
日常生活の中で、少しずつ持ち方を改善していくことが大切です。
4-3.サポーターを活用する
肘の痛みを和らげたり、再発を予防したりするために、サポーターを活用するのも有効な方法です。
サポーターには、以下のような効果があります。
肘の保護(肘を外部の衝撃から守り、負担を軽減する)
動きの制限(肘の動きを適度に制限することで、痛みを悪化させる動作を防ぐ)
筋肉のサポート(筋肉の働きを助け、肘への負担を軽減する)
サポーターを使用する際には、以下のような点に気を付けましょう。
長時間の使用は避ける
きつく締めすぎない
かゆみやかぶれが出たらすぐに外す
サポーターは、肘の痛みを緩和し、日常生活やスポーツを快適にするための便利なアイテムです。
しかし、サポーターは、あくまで補助的なものであり、痛みの根本的な解決にはなりません。
仕事などで肘を使う場面がある場合などに補助的に活用しましょう。
4-4.スポーツ時のフォームを見直す(テニス・ゴルフ・バドミントンなど)
肘の痛みを抱えている場合、基本的には安静にすることが一番です。
しかし、どうしてもテニス、ゴルフ、バドミントンなどのスポーツをしなければならない場合もあるかもしれません。
そんな時は、正しいフォームを意識することで、肘への負担を最小限に抑えることができます。
間違ったフォームでボールを打ったり、スイングしたりすると、肘の一部分に過度な負担がかかり、筋肉や腱を痛めてしまいます。
特に、手首の使いすぎや、体の回転不足は、肘への負担を大きくする要因となります。
各スポーツのフォーム改善ポイントは、以下のとおりです。
上記のポイントは、あくまで一般的なものです。
あなたの体格や筋力、プレースタイルに合わせて、フォームを調整する必要があります。
ご自身のフォームが正しいのか、どう改善すれば良いのか分からない場合は、自己流で練習するのではなく、専門家(コーチ、インストラクター、その他指導者など)に相談することをおすすめします。
5.体の歪みやクセがあると肘の外側の痛みの改善を邪魔してしまう
体の歪みや、体の使い方にクセがあると、医師の指示のもと安静にしたりセルフケアを行っていても、効果が出にくくなることがあります。
なぜなら、私たちの体は、それぞれの関節や筋肉が繋がっており、連携して動いているからです。肘は、手首や肩と密接に関わっているため、これらの部位の歪みやクセの影響を受けやすいのです。
例えば、手首や肩の関節が歪んだり本来の位置からずれていると、本来そこで受け止めるはずだった負担が、肘にかかってしまうことがあります。
このように、関節が本来の位置からずれたりすると、連携が崩れて肘に余計な負担がかかりやすい状態を作ってしまいます。
こうした状態になると、一見、手首や肩の負担に見える以下のような動作も、肘に大きな負担をかけることになるのです。
具体的な動作 | 肘への負担 | |
---|---|---|
デスクワーク | ・猫背で長時間デスクワークをしている ・マウス操作で手首を酷使している | ・猫背などの誤った姿勢は、肩や首の筋肉を緊張させ、腕全体に負担をかける ・マウス操作で手首を酷使すると、手首の筋肉が疲労し、肘に負担がかかる |
日常生活 | ・重いものを片方の手でばかり持つ ・同じ姿勢を長時間続ける | ・体のバランスが崩れ、片方の腕や肩に負担が集中する |
テニス | ・手打ちになっている ・フォロースルーが小さい | ・本来、肩や体幹を使って行うべき動作を、手首や肘の力だけで行っているため、肘に負担がかかる |
ゴルフ | ・スイング時に体が回っていない ・手首をこねている | ・体幹を使ったスムーズなスイングができていないため、手首や肘に頼った打ち方になり、肘に負担がかかる |
野球 | ・投球時に肩が開いてしまう ・肘が下がっている | ・正しいフォームで投げられていないため、肘に負担がかかる |
上記の動作は、手首や肩の関節に負担をかけ、肘の外側に痛みを引き起こす可能性があります。
手首や肩の関節の動きが悪い状態を放置すると、肘への負担は軽減されず、痛みが慢性化したり、再発を繰り返したりする可能性があります。
肘の外側の痛みを根本から改善するためには、手首や肩の関節の動きを正常に戻し、体全体のバランスを整えることが大切です。
6.肘の外側の痛みの根本改善を目指すなら整体がおすすめ
肘の痛みを根本から改善したいなら、整体を検討してみましょう。
整体では、体の歪みやバランスを整えることで、肘への負担を軽減し、痛みの根本原因にアプローチできるからです。
私たちの体は、それぞれの部位が独立して動いているわけではありません。
骨盤の歪みや背骨のズレ、筋肉の緊張などは、全身のバランスを崩し、結果的に肘に過度な負担をかけてしまうことがあります。
整体では、このような体の歪みやバランスの崩れを見つけ出し、根本からの改善を目指します。
具体的には以下の流れで、体のどこに、なぜ、歪みがあるかを特定し、整えていきます
体の歪みをチェック | 全身を見て、姿勢や骨盤の歪み、関節のズレなどを突き止める |
---|---|
筋肉の緊張を和らげる | 肘だけではなく、手首や肩、背中など、全身の筋肉の緊張をほぐす |
関節の動きを改善 | 肘、手首、肩などの関節の動きをスムーズにし、可動域を広げる |
体のバランスを整える | 全身のバランスを整えることで、肘への負担を軽減する |
「本当に整体で良くなるの…?」と、半信半疑の方もいるかもしれません。そこで、実際に整体でテニス肘が改善したY・Fさま(40代女性)の例を紹介します。
引用元:からだガイド「テニス肘が治らない原因は重症化!根本から改善を目指す方法を解説」
引用:JITANBODY「お客様の声」
上記の例は、あくまで一例です。整体の効果には個人差があり、全ての人に同じような効果があるわけではありません。
また、施術者によって技術や知識に差があることも事実です。
整体院を選ぶ際は、国家資格を持っているか、経験豊富か、口コミや評判が良いかなどを慎重に選びましょう。
肘の外側の痛みを根本から改善したい方は、一度、信頼できる整体院に相談してみてはいかがでしょうか。
7.テニス肘を根本的に改善するならJITANBODYがおすすめ!
「肘の外側の痛みを、一時的に抑えるだけでなく、根本から改善したい…」
そうお考えの方に、JITAN BODYの整体をおすすめします。
JITAN BODYには、肘の痛みを根本から改善に導く、3つの強みがあります。
①国家資格を持つ施術者が痛みの根本原因を特定
②痛くないソフトな整体
③1回20分の時短施術
「本当に効果があるの?」
「どんな施術をするの?」
そんな疑問をお持ちの方は、JITAN BODYの施術の特徴をご確認ください。
7-1.①国家資格を持つ施術者が痛みの根本原因を特定
JITANBODYでは、施術を担当するスタッフは全員、国家資格を持っていますので、安心して施術を受けていただけます。
肘の外側の痛みを起こしている根本原因を特定し、的確な施術を行うためには、体の構造や機能に関する専門知識と、高度な技術が必要不可欠です。
解剖学、生理学、運動学などの知識に基づき、痛みの原因となっている筋肉や関節、骨格の歪みなどを総合的に判断し、施術プランを立てる必要があります。
国家資格は、専門知識と技術を習得した証明であり、施術の安全性と信頼性を保証するものです。
JITAN BODYの施術スタッフが持つ国家資格には、以下のようなものが挙げられます。
柔道整復師 | 骨折、脱臼、捻挫、打撲などのケガに対して、手術をしない「非観血的療法」で施術を行う専門家 |
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あん摩マッサージ指圧師 | 手技を用いて、体の不調を改善する専門家です。 あん摩や指圧の技術を使い分ける |
はり師/きゅう師 | 鍼(はり)や灸(きゅう)を用いて、体のツボを刺激し、自然治癒力を高める専門家 |
理学療法士 | 運動療法や物理療法を用いて、体の機能回復をサポートする専門家です。 |
作業療法士 | 日常生活動作(食事、着替え、入浴など)や、仕事、趣味などの活動をスムーズに行えるよう、リハビリテーションを行う専門家 |
上記の国家資格を取得するためには、専門の養成学校で3年以上学び、厳しい国家試験に合格する必要があります。
JITANBODYでは、国家資格を持つ経験豊富な施術者が、あなたの体の状態を詳しく確認し、痛みの原因を根本から改善するための施術を行います。
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7-2.②痛くないソフトな整体
JITAN BODYの整体は、痛みを伴わないソフトな施術です。「整体は痛い」というイメージをお持ちの方も、安心して受けていただけます。
JITANBODYの整体がいたくない理由は、「操体法」という施術法を採用しているからです。
操体法は、体が「気持ちいい」と感じる方向にゆっくりと動かすことで、筋肉の緊張を解き、体の歪みを整えていく施術法です。無理に力を加えたり、関節をボキボキ鳴らしたりすることはありません。
体の各部位の筋肉や神経は全て繋がっているため、痛みのある肘に直接触れなくても、体の別の部分を動かすことで、痛みや不調を改善できます。
実際にJITANBODYで、痛みの原因が特定でき改善された方もいらっしゃいます。
引用:JITANBODY「お客様の声」
「肘の痛みが、痛くない整体で本当に良くなるの…?」と不安な方も、ぜひ一度、JITANBODYの施術を体験してみてください。
7-3.③1回20分の時短施術
JITANBODYの施術時間は、1回わずか20分です。「そんなに短くて、本当に効果があるの?」と驚かれるかもしれません。
※ただし、初診のみ40~50分かかります。初回はヒアリングを徹底して行うため、その分お時間をいただきます。
JITAN BODYでは、長時間の施術が必ずしも効果的ではないと考えています。
むしろ、体に負担をかけすぎると、以下のような状態になる可能性があります。
筋肉が緊張し、かえって硬くなってしまう
体の防御反応が働き、自然治癒力を妨げてしまう
施術後のだるさや倦怠感につながる
JITANBODYでは、体の状態を詳しく分析し、痛みの原因となっている部分にピンポイントでアプローチする独自のメソッドを開発しました。
無駄な施術を省き、必要な部分にだけ的確な施術を行うことで、短時間でも最大限の効果を引き出すことができるのです。
実際に、JITAN BODYの施術を受けた方の中には、長年悩んでいたテニス肘の痛みが、20分の施術を数回受けただけで、大幅に改善したという方もいます。
もちろん、症状や体の状態によって、効果の出方には個人差がありますが、JITANBODYの施術は、多くの方に効果を実感していただいています。
JITANBODYでは、このようにしっかりと肘の外側の痛みの根本原因にアプローチできる上、安心して通っていただきやすい整体院です。
辛い痛みを根本から改善したいとお考えなら、ぜひ一度JITANBODYにご相談ください。
まとめ
肘の外側の痛みは、適切な対処と予防によって改善できます。この記事のポイントを最後におさらいしましょう。
肘の外側の痛みの主な原因は、以下の3つに分類されます。
- 上腕骨外側上顆炎(テニス肘):手首や指の使いすぎによる炎症
- 手首や肩への負担:悪い姿勢や過度な使用による影響
- その他の病気や怪我(滑膜ひだ障害・内反肘・外反肘など)
中には病院での治療を必要とするケースもあるため、肘の外側の痛みが1週間以上続くようなら、まずは整形外科を受診しましょう。
痛みを和らげるためにご自身でできることとしては、以下の対処が有効です。
- 肘を安静にする
- 冷やして炎症を抑える(RICE処置)
- ストレッチをする
この記事で、肘の外側にある痛みが何によるものなのか把握でき、痛みの改善につなげられれば幸いです。
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